「いいかい、糠助。
 村を追い出されたくないのなら、言う通りにするんだ。
 私はちょいと与四朗を連れだしてくれと頼んでいるだけなんだから。
 なぁんにも、わるいことじゃあ、ない。
 日は…そうだね、次の下弦の晩はどうだい?」